エロ・グロの乱歩の弟 平井通(1900〜1971)

utu2004-03-10

別冊太陽1995,1,12NO88 乱歩の時代
江戸川乱歩の次弟 軟派文学、変態資料の古書渉猟
耽好洞主人名でS4、2月<奇書>に<大阪賎娼考>等寄稿、また自ら自費出版やら、死ぬ間際まで池田満寿夫豆本等の出版に情熱を注ぐ(もともとは大阪市電の車掌やった)
<本の本>1976、NO1新年号で青木裕隆が池田豆本として紹介、当時の通の真珠社(壺中庵)のせこい販売方法(仮綴本、破損本までも通信販売していたようだ)を批判していた。

数年前<おいらん>(1997,7,26イースト・プレス刊行)を読んで平井蒼太(通)の作とされていたので気になっていた。
 まーエロ本ではあるが。変奇の人か?好事家
昭和の初めごろまで軟派(共産主義社会主義にたいしてか?)はエログロと言われながらも梅原北明を旗頭に酒井潔、斎藤昌三らが
<文芸市場>や<グロテスク>、そして<デカメロン>、<匂える園>等の雑誌を発刊、エログロ変態ブームを作る。こうしたなかで群小の珍本出版社が輩出、しかし度重なる政府の発禁弾圧によりS9頃にはこうしたいかがわしいマイナー出版は消えたそうだ(同<太陽>の城市郎の解説を参照)

これって俗悪思想じゃ>キッチュ (評価する意味で)