荒俣宏の2,3の本

 荒俣の本最近買ってないですね

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

 ↑著者の若き日の読書放浪ね
 前にこれを読んで、英文学者(翻訳家)平井呈一(お師匠さんと呼んでいる)についての挿話とりわけ、其の師匠である永井荷風との悶着(破門事件)を知り、荷風に対してイヤなイメージを抱いた覚えがある。
陰険ジジイの荷風がいなかってもぼくには関係ないこと。だけど平井呈一の訳本がなければぼくの青春も変わっていたかも・・・>ちょっと大げさか
 実際、江戸趣味が漂うイナセなジジイの名訳がなければ英国のアーサー・マッケンの<夢の丘>(牧神社版)やダウスンについて知らなかっただろうに。
 楽しい本についての博覧強記というかコレクターぶりをいかんなく発揮しているね。

 でも、フランスの豪華本というよりレアもの、20〜30年代アールデコイラストレーター、版画家の図版、カラーでの紹介の方が嬉しかった↓

不思議のアールデコ
恋するアールヌーヴォー①
おとぎの遊園地③
虹色草紙⑤
以上みき書房H6〜7↑ちょっと恥ずかしくなるような少女っぽい装丁デザイン