無けいれん性電気療法の説明書

去年の10月半ば主治医から渡された無けいれん性電気療法の説明書。
家内の場合は10回目終わったのがクリスマス数日前だった
回数は個体差がある
当時、本人でなくボク自身がすごく懐疑的だった>ビビってた
情報も、少なく
ただ、被験者の生の声を聞けたのはありがたかった

無けいれん性電気療法について
①無けいれん性電気療法の適応と有効性について
従来から電気けいれん療法は多くの精神疾患に対する身体治療の一つとして行われてきました。特に、うつ病に対する効果は早くから認められてきました。そのほか無けいれん性電気療法の適応となる疾患として、躁鬱病、統合疾患、緊張病症候群、気分障害を伴う慢性疼痛症候群、パーキンソン病などがあげられています。現在では、技術的には改良がなされ、麻酔科医師の協力の下で無けいれん性に施行されることが可能となっています。現時点でのあなたの場合は          であり、無けいれん性電気療法が、適当な治療法であると考えられます。
②無けいれん性電気療法の具体的手順について
無けいれん性電気療法は、麻酔科医師と看護婦の協力の下で主治医が行います。その手順は以下の通りです。
1.乳酸リンゲル液などで静脈確保
2.血圧計・心電図・脳波計などのモニターを装着
3.マスクによる酸素投与
4.短時間効果の静脈麻酔薬を静注し睡眠状態にする
5.けいれん防止のため筋弛緩薬を投与
6.両こめかみから約5秒間の通電
7.脳派上での発生波の確認
8.呼吸と意識の回復
この1〜8の手順とした無けいれん性電気療法は、週に2回行い、総数で10回行います。
③無けいれん性電気療法にみられる副作用について
治療法としては安全性の高いものですが、副作用がみられることがあります
頭痛、筋肉痛、吐き気など:これらは比較的早く改善します
高血圧:降圧剤で対処します
健忘:数日から数週間で回復します
④無けいれん性電気療法にみられるまれではあるが重篤な副作用
電気療法そのものによる死亡事故:これは極めてまれで5万回に1例といわれています
痲酔による合併症:これは一般の手術の際の痲酔と同様です。
⑤代替治療の可能性について
1項で主治医から説明を受けたように、この治療法は、その有用性と薬物治療の限界からの総合で行うものですが、いつでも薬物治療への切り替えは可能です。
⑥同意書の撤回の自由
今後いつでもあなたの意志で医療を中断することが可能

施行後も薬物治療は続けています