ミイラ取りが・・・

エレメント・オブ・クライム (1984/デンマーク)
Forbrydelsens element
[Mystery/Thriller]
製作 ペア・ホルスト
監督 ラース・フォン・トリアー
脚本 ラース・フォン・トリアー / ニルス・バッセル
撮影 トム・エリング
音楽 ボー・ホルテン
出演 マイケル・エルフィック / メ・メ・レイ
 (映画批評空間より)

 探偵ものとも言えるし、推理を解く楽しみもある犯罪もの>子供にはちょっと良くなかったな、反省
刑事の主人公が催眠療法の助けを借りて、夢と記憶の断片をまとめ上げながら、幼児惨殺事件の真相を探る展開。
信頼していた上司の謎、奇行。犯人ハリーを追ったドキュメントファイルを追体験し、フッシャーは徹底的に犯人を追い求めるが・・・
カイロなのに雨期なのかほとんどのシーンで上から雨が降ってくるか、上の配管口から水が落ちている
画面は金色のツートンで陰翳がある、部屋の中、洞穴のような安宿、売春宿でそこにも水が落ちている。
ほとんどダークな展開だったにもかかわらずらラストシーンで地下から覗いたアライグマの可愛らしい目つきに微かな希望めいたユーモアが見て取れちょっと嬉しかった。後半金色の色合いが朱を帯びて血なまぐさく感じられノワールと言うより、憂鬱なゴシック風にも感じられただけに、主人公の内面の世界から離れて小動物が出たのは突飛な発想。
 実は、ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)<Dancer in the Dark>が泣かせて(ボク涙もろいんです)、ビョーク主演の救いようのない現実を描いていたので、気になっていた監督Lars von Trier(ラース・フォン・トリアー)。