ださぁカバー

S43.10.31学芸書林ドキュメント日本人6 アウトロウ>
昔学生時代に買ったもの>例のガラクタ倉庫からめっけた
緑の本の装丁(銀刻印)悪くないのに・・・
この箱のセンスは・・・・・涙

 梅原北明についてはその子の梅原正紀が回想を交え旨く紹介していたが、あの河内のおっさんじゃなかった、坊主亡き今東光*1が1925,7月<文芸時代>から飛びだし<文党>を興した時、北明や村山知義らと交流があったこと。>意外

紀田順一郎梅原北明について解説でこう書いているのも首肯できる。

北明の全体像を、全目的的な一つの概念で捉えようとするのは誤りである。異端、野人、無頼、何れも彼の外道としての一面を表現したものに過ぎない。いわば彼は才気煥発の綺想体(コンチェット)であり、それ自体がこの時代の奇形ー虚構、幻想、気まぐれ、正常ならざるものの極端な表現である。それが彼と凡百のエロ出版のエピゴーネンとを遠く隔てる優越性であるといえよう。

ほか、有名どころでは宮武外骨伊藤晴雨(自伝)(個人的にはパス)、添田亜蝉坊等を収録。亜蝉坊流生記は読みたい!

*1:以前、川端康成の浅草紅団関係を探していたら、オヤッと思ったのが【痩せた娼婦】http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/bungaku/yosiwara-aika.htmlで浅草の十二階下の淫売宿についての記述があったため