tattoo<江戸の刑罰>

石井良助S59.11.20.34版S39.2.25初
中公新書

(<徳川禁令考後集>)
江戸時代の刑法<公事方御定書>(寛保2年(1742)制定)を中心に刑罰、牢屋の実態等を紹介したもの。
身体刑の一つ入墨(主として盗犯に対する罰則)の仕方(本書より引用)

非人(以下ママ)が手伝って、科人の左の肌を脱がせ、下地の彫り物があるか否かを調べた上で、墨で筋を二つ引き、針で彫る。針を十本ほど寄せ巻いたもので彫るのである。別の非人が指に墨を付けて針痕に塗り、両手で摺り込む。つぎに、手桶に科人の腕を浸して水で墨を洗い、よく拭く。針で彫るのが不充分な所があれば、針に墨をつけて、もう一度よく彫り入れ、前のごとく洗う。

額の入墨は諸藩が独自に行ったらしい