バッドトリップ

1995年Iron Horsemen（BAD TRIP）　
ビデオタイトル「アイアンカウボーイズ」
アキ・カウリスマキ(副監督）のビデオみた（ジル・シャルマン監督）
主人公バッドトリップとよばれる若者（ドミニック・ゴールド）が暴走族に入り、リーダのバイクをパックてしまい追われる羽目に、途中ゲバラ信奉者の女の銀行強盗の片棒を担いだり、なんともは茶めちゃなロードムービ風。
　でも、何かペーソスをまじえながらも距離を置き淡々と描いているのはカウリスマキの関与作品ならでは。
ぼくはずかしながらジム・ジャームッシュの顔始めてこれで知った。伝説の暴走族ライダーに演じていた。＞かっこいいすぅ！銀髪なんでしょうか？こらモテるは。
　ジムといえば、ストレンジャザンパラダイスもよかったし、デッドマンもスローテンポでよかった、そんなことをおもいだしていたら、デッドマンの主演ジョニー・デップだったらしい＞デップ、恐怖のラスベガス（邦題忘れたFear and Loathing in Las Vegas (1998) )で最低のミスキャストを演じていた、というより監督ギリアムが原作のトム・ウルフの小説といえるのか、ライティングを忠実に描こうとして完全に失敗しているのだから、ガッカリだった。
ドラッグの世界を描こうとして失敗していたのは彼ギリアムだけでなく、バロウズの裸のランチの映画化したのもそうだった。＞むずかしい、今どのような視点で描くか？パロディなのか60・70年代のより深化か？問われるから。もちろんバッドトリップ＞LSDの失敗体験のこと。成功例としてはケネス・アンガーとか60，70年の実験シネマしか思い出せない。Fear and Loathing in Las Vegas に関しドラッグに言及した板Has anyone here done LSD or other hallucinogens?
http://us.imdb.com/title/tt0120669/board/nest/3176329
不思議の国のアリス＞ホワイトラビット＞マトリックス等面白い

　ウルフはパロディもあったにしろ(腹が痛くなるほど笑い転げたおぼえがある）、むしろ当時の社会への抗議、既成マスコミや文壇にたいする批判からあの奇書Fear and Loathing in Las Vegas （数年前にやっと、いまさらながら邦訳されたようだが）を書いたとぼくは思っていた（20数年前、今もそう思う）。