戦中、戦後紙芝居集成(1995、アサヒグラフ別冊)

 戦中、戦後紙芝居集成をみていた。http://yaplog.jp/cimera/archive/54
前述の展覧会で水木しげるが一時紙芝居をやっていて、黄金バットで有名な加太こうじとツーショットの写真があったからだ。
本書で<わがタイヘン時代>と題し、S27年ころ食うために必死で紙芝居かきをしていたが、拍子木を打って実際紙芝居を演じる人(バイニン←なんゆうなや!)が少なくなり、時代の趨勢に抗し得ず、貸本漫画家になるため上京する経緯を一文にしている。

僕自身は子供のときか紙芝居屋さんを見たかどうか記憶は定かでない(多分見なかったのでは)。何か懐かしさ(伝承のか?)から子供に保育園のころ買ってやって、僕自身、子供もそれなりに面白かったのか、表紙はぼろぼろになり相当つかったようだ。

 鶴見俊輔が、<紙芝居と加太こうじ>で評していたように「映画や週刊誌にない、直接性・・・・それは、古代の絵文字や身ぶりと同じような手渡しの文化の性格」これはベンヤミンアウラ!とおなじこと。←キッチュとも関連

 たまたまお地蔵さんで今回やってみると子供たち熱心に聞き入っていたなー。>いい経験だった

本書 
黄金バットからライオンマン、白馬童子、妖精ベラ、恐怖のフランケン、ペチョコちゃん、デブタンク、しあわせの王子等戦後のものだけでも90編近くの紙芝居をカラーでさわりを紹介。