ブラックマスクVS新青年(カバー⑧対決)
昭和初めごろから人気を博した探偵雑誌<新青年>に対してそのころの米国の大衆雑誌といえば、いや、パルプマガジンなら暴力的な雰囲気のあった<ブラックマスク>。ここからはハメットやチャンドラーが輩出。
雑誌の表紙カバーのキッチュさ(今ならそう思う)で際立っている。
S61,7,30初 国書刊行会<ブラック・マスクの世界>3(小鷹信光編)
S61,9,30初 同4
S61,11,29初 同5
上写真参照
後に荒俣宏の<パルプマガジン>2001,4,25初平凡社が広範囲に写真等を載せ当時のパルプ雑誌を紹介。↓
http://www.blackmask.com/cgi-bin/newlinks/page.cgi?g=Pulp_Fiction%2Findex.html&d=1←blackmask online(米)パルプフィクション*1等膨大な資料フリーでダウンロードできる
ブラックマスクVS新青年
キッチュ度 ☆☆☆☆☆ ☆
エロス度 ☆☆☆☆☆ ☆
ナンセンス度 ☆
ユーモア度 ☆☆☆☆
テラー(恐怖)度 ☆☆☆☆ ☆☆☆
イカガワしさ度 ☆☆☆☆☆ ☆
ドロドロ度 ☆☆☆☆☆ ☆
モダン度 ☆☆ ☆☆☆☆
日本で<新青年>を舞台に松野一夫(T11年から27年間)が描いたモガ・モボの上品な風俗が時代の最先端なら、もう一方の当時の世相・風俗を猥雑によくあらわしていたのは、内容と関連するが、梅原北明*2らの出版に見られる、エロ・グロ・ナンセンス志向ではないか。