<血と薔薇>
前に<新青年>の挿絵画家竹中英太郎について触れたが、載っているか調べたが、夢野久作の小説<少女地獄>の中の<火星の女>には残念ながらかれのイラスト・挿絵はなかった。>記憶違い>探偵傑作叢書S11年刊 白黒書房からの復刻
澁澤龍彦編集ということで洛陽の紙価を高からしめていた雑誌<血と薔薇>、これも一年ほど前復刻されていたようだが、前1,2,3号担当の澁澤龍彦に替わって後の4号から平岡正明にバトンタッチ。>澁澤ファミリーの典雅さ(?)とはうらはらに猥雑でキッチュになった。後段目次参照
どうしてもってたって?
当時2,30年前余り見られなかった、ハンス・ベルメールの作品・版画の写真があったんで古本屋で買った・・・・
澁澤についてはこちら (過去の日記)
<血と薔薇>4号
S44,6,1天声出版
表紙 粟津潔・木下太郎
特集号生きているマゾヒズム
マゾヒストの精神病理 伊野浩、
イソギンチャクの思想 平岡正明
鬼胎誕生 足立正生
切り裂かれた銀幕 佐藤重臣
ガラスのヴァギナ 唐十郎
カラーオフセット 子宮幻想 カメラ吉岡康弘
ブラック・ポルノグラフィー家畜人ヤプー 沼正三
原理としてのマゾヒズム 家畜人ヤプーの考察 安東泉
エッセイ 日本の天上界 稲垣足穂
グラビアみごとな世界 カメラ吉岡康弘
<火星の女> 夢野久作
薔薇画廊 ハンス・ベルメール
責め絵 英名二十八衆句
小説美人破壊工房 平岡正明
悪魔儀礼と黒ミサ 吉田八岑
黄泉からのオルグ/モンロー解裂 木下成人
ちなみに過去の目次を適当に記載 写真下参照
1号
特集1グラビア「男の死」
聖セバスチャンの殉教/溺死等
モデル 三島由紀夫 澁澤龍彦 土方巽 萩原朔美
カメラ 篠山紀信 細江英公等
エッセイ
All Japanese are perverse 三島由紀夫
アフロディテ=ウラニア 稲垣足穂
一枚の魔女の図に 埴谷雄高
妄想の構図 吉行淳之介
ムシュー・ニコラ ド・ラ・ブルトンヌ(生田耕作訳)
等
2号
表紙 模クリシー美術館蔵貞操帯
グラビア 鍵のかかる女 カメラ 立木義浩
エッセイ
悪魔のエロトロギア 澁澤龍彦
聖道門への憧れ 稲垣足穂
悪場所の秘儀 広末保
ポルノグラフィーの美学 中田耕治
カラー口絵 英泉 春色関の栞ほか十点
特集フェティシズム
毛皮を着たビーナス カメラ石元泰弘
シンデレラの靴 種村季弘
等
3号
表紙 彫刻家の肖像 ブロンズィーノ
カラーグラビア 制服の処女 カメラ篠山紀信
特集 愛の思想
カラー口絵
フーリエ、情念、愛 巖谷国士
あさましき香 川村二郎
浪漫的悪魔 久野昭
哄笑から残酷物語まで 杉浦明平
愛の神秘思想 南原実
漢語の『愛』について松山俊太郎
エッセイ
痔の記憶 稲垣足穂
魔女の斧 村田経和
等