忍びの者

1962/12/01 監督: 山本薩夫 製作: 永田雅一
出演: 市川雷蔵[8代目]
藤村志保
伊藤雄之助
城健三朗
西村晃
岸田今日子

 数日前レンタルで見た。村山知義が原作(買ってない、長すぎて読む気しない)の映画化。
 戦国時代の信長を倒そうとする伊賀忍者の話(石川五右衛門を名乗り軍資金集めに盗賊を働く>むちゃなはなしやな!)。下忍の主人公(市川雷蔵)が忍者組織から自由(女)を求め離脱しようともがくところ、また個人対組織をテーマにしていて面白かった。
 忍者の首領百地三太夫の女を演じる岸田今日子の若いときの色気、とういか妖気がすごい。こら主人公でなくても手を出すなー(どっは!)>それがため主人公は逃げるのだが>これも首領の謀(はかりごと)
 しかし、手裏剣や他派閥の忍者との格闘なんかスローでのどかだな。でも信長軍に伊賀が攻められ、大砲をぶち込まれる場面なんかなかなか面白い。>だけどブッ飛ばされる人はいない、この不思議>ロードオブザリングなんか見ていると、やはり、スピード感、迫力が違います>これ言うと酷か40年以上も前のことなんだから。
1960年代の忍者ブーム
漫画家白土三平の作品に見える、一コマ一コマの躍動感、スピード、手に汗握る忍術合戦、さらには、封建時代の底辺からの視点、批判(テーマの掘り下げ)、最終場面の余韻の深さには比較にならないが、この映画

エログロ度☆☆☆当時この映画狙いの観客層でどのへんだったの?>作り物丸出しの千切れた手首!
明るさ☆☆☆>ハッピーエンドらしいが、続編考えている終わり方

 それにしても、村山知義て昭和始めのモダニスト(構成派→表現主義)→共産党、そして忍者もの、変遷・転向激しい人>最近彼のデザイン等の復刻出ているらしいが、1970後半ロシアフォルマリストのリバイバルがあったが、その遅れてきた日本判か?