足穂と北明等

タルホ=コスモロジー(1971,4,5初 2刷文藝春秋
かっこいいカバーというよりか扉で、中身は大体自己の作品についての解説コメント集
そこで、例の軟派梅原北明の<グロテスク>に<少年読本>を寄稿した旨書かれていたので、<少年読本>(S61,7,5新装版潮出版 )で調べてみると確かに、グロテスク1930,1月号に収録とある。

右かっこいい扉
ちなみに<新青年>に<童話の天文学者>から<真面目な相談>まで10編(S2〜9)寄稿している

モダニズム新青年と一方エロ・グロ・ナンセンスの梅原北明と、タルホが次のように引用していたモダニストの詩人上田敏
昭和初年はモダニズムのゴッタ煮て感じ

ある冒険を好む色の白い男がブリキの帽子をかぶり、非常に赤いタキシードを着込んで、彼の頭脳の中へはいり込んでみると、チクオンキのような詩にびっくりするであろう。

PS
足穂の小林秀雄についての言及

序でに小林秀雄を最初に認めたのは自分であることを明記しておく。
(略)
その後、小林の独創性にはだいぶ洋書からの借用があることが判った。

序でに河上徹太郎につきボロカス>いつもの足穂節!なんであんなにも毒舌吐くんだろう