按摩と女 (1938/日) ロードムーヴィーみたい 

監督 清水宏
脚本 清水宏
撮影 斉藤正夫
美術 江坂実
音楽 伊藤宣二
出演 高峰三枝子 / 徳大寺伸 / 日守新一 / 爆弾小僧 / 佐分利信
(映画批評空間http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=8866より)

山道を辿る按摩二人。正面からのカメラがこの二人の男の歩行にあわせ少し揺れながら彼等のシーンを何分か撮る>あーいいな、まるでロードムーヴィーみたい(ウソ、そんな分けないだろうて!)。
でも最初からそんな期待に似た予感に胸をキュン、ホントに。>最近映画見てなかったので、贔屓とういわけでもない

話は、その按摩と湯治場の旅館に長居している東京の女、また子供連れで東京から来た男の淡い三角関係を子供の視点や窃盗事件を絡めて、ユーモアと少々の感傷を交えながら描いた秀作。
難を言えば、主人公の按摩の徳大寺伸が後半油ぎった熱演をするのがちょっと浮いてたようだけど。
戦前にこんな素晴らしい、センスのある、楽しいそれでいて小粋な映画を撮っているなんて知らなかった。(清水監督のは、前に見た<朗かに歩め >(1930/日)監督小津で脚本清水のと、子供を主人公とした映画、タイトル忘れた、何れも良かったですよ)

高峰三枝子の美人度 ☆☆☆☆