おかしくも泣けてくるんです、せむし男

ノートルダムのせむし男 The Hunchback of Notre-Dame」 (1923年 アメリカ) 監督 ウォーレス・ワースリー Wallace Worsley、カジモドをロン・チャーニーLon Chaney

(写真http://www.angelfire.com/mn/mastercartman/applyhorroraward.htmlより)

それもロン・チャーニーの熱演>オペラ座の怪人(ストーカーすれすれ!汗)より数段優れている>怪演・快演・迷演・名演!
にビックリしたが、もっと驚いたのは、群衆の暴徒化したシーンを撮ったカメラワークの素晴らしさ。

これにはビックリ、比肩するのはこのへんでしょうか
ドクトル・マブゼ (1922/独), der Spieler
Dr. Mabuse: The Gambler( フリッツ・ラングhttp://d.hatena.ne.jp/utu/20041119参照

②「戦艦ポチョムキン」(1925)←反乱シーンもさることながら、関係ないが、最後のシーンの艦船のシルエット>アールデコのあのカサンドラを彷彿とさせ、こちらも良かった

 軌せずして20年代の逸すべからざる名作だが、社会的にほぼ同時期<大衆>現象(概念)が生まれてきたようだ

ところで何か可愛いんですがこのキャラ>すばしこくて、純情で愚鈍で、オタクぽくて、必死になって鐘楼の綱に上りながら小さな異形の体で鐘を打つ>おかしくも泣けてくるんです