イカスカバー 伏字とか

丸木砂土 青春独逸男
S4.4.13文藝春秋社出版部
装丁 著者案
扉 マゼレエル作<踊る恋人>既出*1

えらくドイツ風の仰々しいカバー>ナチ風か、でも中身は軟派

さっと見た感じではちょっと軽すぎ、まー当時の風俗や書き手の意識を見るには格好の一資料かも
伏字なんですね(当時左翼でなくとも、軟派物書って一字一句に命かけていたんですね、まるで詩人みたい>褒めすぎ)↓
<女の欧羅邑>の章の<接吻>の項

欧洲変態性欲文学と同性愛文学て章のが当時のエログロナンセンスの流行の一端を物語っているのかな。

蛇足
同年レマルク秦豊吉訳の<西部戦線異状なし>が出た。
これって中学か高校で読みかけたことがあった。面白かった記憶があるがなぜか途中で投げ出してしまったよう(恥)

西部戦線異状なし>の映画(西部戦線異状なし (1930/米)
All Quiet on the Western Front監督ルイス・マイルストン)の方は翌年30年日本でも公開された
http://www.ucatv.ne.jp/~keiryudo.sky/20c/20c.htm20 世 紀 本 館によれば

10月30日 米映画「西部戦線異常なし」封切。フィルム七〇〇メートル(全体の七分の一)が検閲でカット

クラシックで、30年代当時あれだけのものが撮れたなと感心した>戦争映画としても迫力があるし、また戦争しか知らなかった世代の残酷な青春物語でもあった>こら日本、戦争で米に負けるわな

*1:http://d.hatena.ne.jp/utu/20050810/p5、版画家Frans Masereelのことね、つい最近知ったのだけど、そうとは知らずに紹介していた、外国語の発音て分からない、ましてベルギー出身なのでhttp://www.wvc.vlaanderen.be/fransmasereelcentrum/english/fransmasereel.htmも参考