ハプニングとしての新聞

保存用紙としての新聞

学術標本と学術廃棄物

新聞はモノを保存するための道具として使われてきた。動物や植物や鉱物の標本、あるいは壊れやすい道具や器具が新聞紙に包まれる。これは大学人だけでなく、一般人が日々の暮らしのなかで実践してきた「生活の知恵」でもあった。大学では標本が更新されるたびに、大量の新聞紙が放出され、いたずらに廃棄されてきた。しかし、それらは本当に無価値なのだろうか。紙面の上辺欄外部にそのタイトル、巻号、発行年月日が刷られている新聞紙は、標本の来歴や素性を知るための手がかりとなりはしないか。もしそうだとするなら、標本の保護紙もまたそれ自体を有意的な「学術資料」と見なくてはならないのではないか。古くなり、劣化の進んだ新聞紙といえど、軽々に廃棄するわけには行かないのである。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/2004shimbun/s_04.html画像も



保護する為のクッション
タイムカプセル(時間のワープ)
カバー(隠すものと隠されるもの)
期せずしてインタレーション
て言うか非インタレーションによるハプニング
のっけからびっくりした(びっくり箱!)

蛇足
 そう言えばパピエ・コレ以前に偏執的オブジェを作っていたメルツのシュヴィッタースが新聞なんかをメルツしていたのを思い出した