浅草紅団のフライヤー(千社札)

千社札

神社や寺に参詣し、記念や祈願のために自分の氏名や生国、店
名などを書いた札を納めること、またはその札を納札(のうさつ・おさめふだ)といいます。江戸時代、千社詣での際に紙札を社殿に貼るのが大流行したことから、千社札とも呼ばれます。初めは手書きだった納札にも、次第に凝った意匠の色刷りや大型のものが現れ、後には同好会も作られて、交換会などが行われるようになりました。
http://www.oml.city.osaka.jp/image/themes/theme129.htmlより 

神寺への祈願に貼り付けておくビラみたいなモノ
ところが前出の川端の浅草紅団では、千社札が当時1929,30年現在も、今まだに使われていて、しかも、紅団の威勢を見せつける符丁や危険を知らせるときの合図にもなっていたらしい。

すなわち

彼等の千社札は、彼等の罪の無いいたづらであり、下町風なしゃれなのだ。しかし又時としては、彼等の名刺となり、身分証明書となり、危険信号ともなる。

どんなものか?

 掌に隠れてしまう、厚ぼったい唐紙に、勘亭流で「浅草紅座」の四文字を抜き出しー赤刷りと青刷りがあるのだ。

 
本来的用途をチンピラグループが換骨奪胎し、自分たち向けに札を利用していた。
今で言えばfryerビラ、チラシ
 
 ところで浅草紅団は新聞連載の小説と映画が同時並行していたんですね>なんと素晴らしい(内容知らんけど)

http://www5b.biglobe.ne.jp/~shi-ho/film-a.htm
より
□映画□
 ■「浅草紅団」

 監督
高見定衛

脚本
前田孤泉

 公開
昭和4年(1930年)

製作
帝国キネマ演芸

キャスト
小宮一晃・徳川良子・葉山三千子