Book

昔のSotherby'sサザービーズ

90年代バブルの時に日本にも支社を出したオークション会社サザービーズ バブル、ハジケてその後撤退したのだよね、確か、そんな記憶よりはるか前に 持っていたのがこれ(別にこれ宝じゃねーヨ)、たかがカタログ(1976年版) 既出のbroadsides特集で18世紀の…

ぬり絵ぽい

1970.Dover Publications 昔買ったヤツ 前にネットでまだ販売されていたよう英国で16頃から19世紀頃broadsheets,broadsidesとも呼ばれた、庶民向けの印刷物 ニュースいわば瓦版売り>後19世紀に新聞、雑誌、小説に取って代られる、バラードの楽譜売り、子供の…

隅田川覚え書き

大鹿卓 大正十四年当時の風情が細やかな文でそれとなく伺えイイな、適当に引用(既出<聖潮>より) 一.水上往来 吾妻橋。横倒しにしたヂャイアントの骨格。その肋骨の中を車や人が絶えず通っている。体臭の強いネズミのように。 一銭蒸気。このバネ仕掛け…

ぬり絵っぽいもの

ぬり絵が流行っているような The Nyingma Icons KAILASH(a journal of HIMALAYAN,1975,no4) by Khempo Sangay Tenzin&Gomchen Oleshey RATNA PUSTAK BHANDAR(Publisher),kathmandu 昔ネパールで買ったもの線描集 チベット系仏教の神々(仏陀、達磨等)94を集…

風来山人2

有名な挿絵 天狗の髑髏 見世物放屁男(ヘッピリヲトコ)→http://www.flickr.com/photos/55787901@N00/234955826/の方が写り良い

風来山人の視点

<風来山人> 中村幸彦校注者 日本古典文学大系55岩波書店 1961.8.7初、83.1.10.18刷り <吉原細見里のをだ巻評> 吉原を中心とする色町についての論評。 古遊散人が廃れても、やはり吉原、格が違うといえば、反対派の麻布先生の門下の花景が吉原が廃れて…

浅草漫憶(水島爾保布)

絵も良いけど、文章も旨いな、当時はやった漫文でも有名だった水島が見世物の砂画(絵)について回想(既出聖潮<浅草号>より)していたのが、目に付いたので引用。 (略) いつも淡路様の近所に店を張っていた砂画き婆さんは無論死んでしまったろう。・・・…

<賤者考>

芸能、見世物を遡行して行くといわゆる雑賤民について書かれた物が気になる。(以下身分差別の意図はありません) <被差別部落一千年史>高橋貞樹(岩波文庫2005.5.25.17刷)で引用されていた孫引き(同じ校注者沖浦和光で抄録を読んだはずだが、見あたらな…

見世物風物図誌

著 小野武雄、展望社S52.5.31江戸時代風俗図誌第2巻限定版例の奥の書架(ゴミ本)の中で岩波の平賀源内をさがしていたが、パソコンの箱、ストーブ、その箱やら足の踏み場もなく、目当てものは見あたらず。 で、代わりにこんなものを見つけた。 買った時は学…

大正天皇

いろんな噂が飛んだようだが、観れば観るほどフリークめく 既出<一億人の昭和史>11(大正)の巻頭言ならぬ巻頭写真 T元年10月、前月英国から授与されたガーター勲章をつけ

丸井栄雄<ぴりあど>

<今日の詩>1932.二月 以下引用既出<モダニズム詩集1>より(http://d.hatena.ne.jp/utu/20050319/p2) 経歴など全然分からない詩人でも、その一編の詩でもって優に半世紀以上にわたって、読む者に光り輝やかす。それが黄昏時の残光にしても。 <ぴりあ…

高橋お伝<お伝地獄>

うかつにも知らなかった 作家邦枝完二(M25〜S31)の<お伝地獄>が読売新聞に掲載された(S9.9〜10.4)。その時の挿絵画家がなんと小村雪岱とは。 <さしえの50年> 尾崎秀樹より画像(http://d.hatena.ne.jp/utu/20050110/p2参考) <おせん>で…

勾引,神隠し、天狗

江戸幕府公設売春制度遊郭(吉原の他、京都島原、大阪本町)の実態、沿革を明らかにしていて興味深い。 公娼以外の私娼が次第に隆盛し、広がり、その制度も形骸化していったてのがとりわけ面白い。 明治以降もそんな感じかな。>十二階下の私娼窟 <吉原・島…

団団珍聞

M10.3.24、1号>はや!明治10年 野村文夫が主幹 初期執筆者に梅亭金鵞、総生寛、田島任天 後、鵞亭金升、山田美妙、福地桜痴ら はじめ週間、後に刊行頻度変更された諷刺雑誌 発行部数M12年15000部、(以下既出日本近代思想体系<言論とメディア>岩波書店…

日本版<金色夜叉>のオフェーリア

続編口絵M25鏑木清方>この有名な画家のお父さんてやまと新聞創刊者の条野採菊(山山亭有人(ありんど))だったのか ラファエル前派の影響があると云うが、ちょっと驚いた 既出<名作挿絵全集1>より

高橋お伝神話2

前回の画像の絵師は 守川周重(ちかしげ)<名作挿絵全集1>、1980,7,15平凡社によれば 幕末の役者絵の豊原国周門下 号 喜蝶斎、一梅斎 明治初期の浮世絵師、ほかに 西南戦争をテーマにした錦絵、三枚つづきの役者絵等が有名

角兵衛獅子

<一億人の昭和史11>毎日新聞社 1982.6.10,13刷り1976初 S8年の項目に載っていた、笑い顔が珍しい たぶん同行していたはずの大人が写っていないけど・・・

高橋お伝神話

仮名垣魯文著 書名 :明治文学全集 2 出版者 :筑摩書房 出版年 :1977 <毒婦>高橋お伝の物語、潤色はあるもののルポルタージュ風の当時の小新聞 連載もの。 男をたぶらかす奸佞毒婦のイメージがあったが、ある種奔放だが、善であれ悪であれ、なんか一生…

浅草と金子光晴

<聖潮> T14.11.1第2巻第10号浅草寺出版部 この号は一周年記念として浅草特集をしている 鳥居龍三、矢田挿雲、伊原青々園、淡島寒山、三田村鳶魚、室生犀星、正岡蓉、辻潤、岡本綺堂、サトウハチロウ等多士済々の執筆陣、エライ人はおいといて・・・ 中で…

ドラッグ神話

ちょっとカラーでないのが残念だけれども、この間のバロウズのブックカバーコレクションに悪のりして、パルプとエックスプロてーションを考える上で参考になるはず 50年代のパルプか?(P129.<Psychedelics Encyclopedia>既出よりhttp://d.hatena.ne.jp/u…

魔術師(水島爾保布、名越国三郎とか)

手元の中央公論谷崎潤一郎全集4>(S42.2.25初、同48.1.10普及版)月報S42.2後記 1917(大正6)年 1月「魔術師」を『新小説』に発表 同年4月人魚の嘆き>春陽堂 (人魚の嘆き、魔術師、病辱の幻想、鶯姫収録) 名越国三郎挿絵4枚魔術師と鶯姫の…

イカスカバー

<昭和事件史> 著者名 :加太 こうじ/著 出版者 :一声社 出版年 :1985、2 内容は戦後民主主義のイデオローグ臭が強くて全然面白くなかったけど、 戦前戦後の紙芝居のリーダーだった著者の黄金バットのカバー>イケてますよね 一方の<紙芝居昭和史>岩波…

カバー

http://hugo-sb.way-nifty.com/hugo_sb/2006/04/william_burroug.html(いつもながらありがとうさんです)で知ったバロウズの本カバー。こらスゴイとしか言いようがない。→http://mysite.wanadoo-members.co.uk/burroughs-books/index.html 50年代の米ACEブ…

イカスカバー 伏字とか

丸木砂土 青春独逸男 S4.4.13文藝春秋社出版部 装丁 著者案 扉 マゼレエル作<踊る恋人>既出*1えらくドイツ風の仰々しいカバー>ナチ風か、でも中身は軟派 さっと見た感じではちょっと軽すぎ、まー当時の風俗や書き手の意識を見るには格好の一資料かも 伏字…

<浅草六区はいつもモダンだった>

朝日新聞社 雑喉潤1984.12.25 何度読んでももう一つよく分からないのが関東大震災でオペラブームが終焉してその後昭和初期の六区の芸能の状況(レビュー) 年譜とか大いに助かるのだが、こちらが芝居やレビューに余り感心がないものだから、状況が混沌として…

イカスカバー

東京初上り 生方敏郎集 現代ユウモア全集7 S3,7,31 小学館・集英社内現代ユウモア全集刊行会 装丁挿絵:森田恒友 チープさの中にユーモア

絵本

http://www.bk1.co.jp/product/1074844より画像 去年役所で待っている時に控えの席で読んだのがこれ スズキコージ著 <あつさのせい?> (日本傑作絵本シリーズ) 昨日の日記のブリキのおもちゃの彩色がなんかよく似ていたんで

The Tin Toy H,9.10.15京都書院 高山豊治著 車の点検の時間つぶしに、古本市場へ ドラキュラがイイ>猫もイイ ↓ で手にしたのがこれ、1,3巻もあったが、なんと3巻は後ろの後書きが天地逆さに装丁された乱丁>久しぶりに、こんなのは初めて(大昔に文庫本中央…

鶴見俊輔の「限界芸術」

最近本を読んでない>1月から(家内が退院してから、その世話、気遣い等に専念しようとして、またボク自身の体調(腎臓結石)も歩調を合わせるかのごとく悪く、それでネットもやる気しなかった、その結果、1、2月そして今月初めまではブログ更新できず) ただ去…

<映画とシュルレアリスム>

既出http://d.hatena.ne.jp/utu/20051106/p4 実は著者アド・キルーを誤解していた というのは後半(下巻)、<アンダルシアの犬>とかやたらとルイス・ブニュエル賛歌に費やされているんでただのシュルレアリスムの持ち上げ、ヨイショかと思っていたが、そうで…